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メキシコ、米に天然ガスの安定供給求める テキサス州が輸出制限
2月17日 米南部を中心に厳しい寒波の影響で電力供給が逼迫(ひっぱく)する中、テキサス州のアボット知事は、同州からの天然ガス輸出を制限する声明を発表した。写真は2019年11月、テキサス州ラビング郡で撮影(2021年 ロイター/Angus Mordant)
[メキシコ市 17日 ロイター] - メキシコ政府は17日、在メキシコ米国大使館に対し、天然ガスの安定的な供給を求めた。
米南部を中心に厳しい寒波の影響で電力供給が逼迫(ひっぱく)する中、テキサス州のアボット知事は17日、同州からの天然ガス輸出を制限する声明を発表。天然ガス生産会社に対し、21日まで州外に出荷しないよう指示するとともに、州エネルギー規制当局に対し、この禁輸措置を実施するよう要請した。
これを受け、メキシコ国内の自動車工場の生産に影響が出ている。中部シラオにある米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)工場では、16日夜から17日にかけて操業を停止。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のメキシコ法人も、18─19日に一部の生産を停止すると発表した。
テキサス州の輸出制限についてクルティエル経済相は、メキシコ国内産業への影響に懸念を表明。「テキサス州の状況は理解できるが、協力して行動しなければ事態はさらに悪化する」とし、在メキシコ米国大使館の大使代理と連絡を取って影響回避を図っていることをツイッターで明かした。
バイデン政権はメキシコ大使をまだ任命していない。
*内容を追加しました。