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バルニエ氏が新政治会派立ち上げへ、仏大統領選出馬観測強まる
2月16日、英国のEU離脱問題でEU側の首席交渉官を務めたミシェル・バルニエ氏は、新たな政治会派「愛国者と欧州人」を立ち上げると表明した。写真はブリュッセルで昨年12月、代表撮影(2021年 ロイター)
[パリ 16日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱問題でEU側の首席交渉官を務めたミシェル・バルニエ氏は16日、新たな政治会派「愛国者と欧州人」を立ち上げると表明した。これにより、来年のフランス大統領選にバルニエ氏が出馬するとの観測が強まっている。
バルニエ氏は中道右派の議員らの非公開会合で、「愛国者と欧州人の旗の下に集まることを望む人全てとともに働く用意がある」と伝えた。会合出席者が明らかにした。この出席者によると、新会派は中道右派の共和党内の「ワーキンググループ」という位置付けになるという。
来年の大統領選の第1回投票まであと1年余りだが、2017年の選挙でマクロン大統領に敗北した中道右派、中道左派の主要政党は、いずれもまだ次期大統領候補者を選出していない。右派に関してはバルニエ氏のほか、閣僚経験があるグザビエ・ベルトラン氏やブルーノ・ルテロー上院議員などが共和党の候補として取り沙汰されている。
ただマクロン氏の陣営が特に注視しているのがバルニエ氏の動向。バルニエ氏は、マクロン氏が支持獲得を狙う親欧州の中道右派有権者を取り込むとみられるからだ。
ある現職閣僚はロイターに「(バルニエ氏は)バイデン米大統領に見える瞬間がある。白髪も粋な要素になり得る」と語り、警戒心をのぞかせた。