ニュース速報

ワールド

民主バイデン氏、党全国大会は支持率浮揚効果出ず=世論調査

2020年08月27日(木)10時12分

米民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領の支持率は、候補指名を正式に受諾した先週の民主党全国大会後もほどんど変わらなかった。写真は3月の民主党候補者討論会で演説するバイデン氏。(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領の支持率は、候補指名を正式に受諾した先週の民主党全国大会後もほどんど変わらなかったことが、26日公表のロイター/イプソスの世論調査で分かった。党大会開催後に支持率が上向かなかったのは4年前の大統領選とは異なっている。

8月19─25日に実施した調査によると、登録有権者の47%がバイデン氏を支持し、40%が現職のトランプ大統領を支持しており、バイデン氏がリードを維持。支持率の差は党大会前とあまり変わらなかった。[nL4N2FN0YT]

2016年大統領選では、民主党候補、ヒラリー・クリントン氏の支持率は党大会後に4ポイント上昇し、当時のトランプ共和党候補も党の全国大会後に支持率が4%上昇した。共和党は今週、全国大会を開いている。[nL4N2FQ3IR]

バイデン氏の支持率が高まらなかった理由は複数ありそうだ。党の大統領候補を正式に指名する全国大会は例年より遅いタイミングとなったほか、新型コロナウイルス流行を踏まえてほとんどのイベントがオンラインで行われる異例ずくめの開催となった。

また、今年は浮動票が例年より少ない模様。最新の調査では バイデン氏もトランプ氏も支持しないと回答した登録有権者が全体の約14%と、4年前の約22%を下回っている。

バイデン氏は副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員を起用したのを受け、過去1カ月間でアフリカ系米国人の間で支持を広げた一方で、郊外の有権者の間ではトランプ氏に対するリードを縮めた。トランプ氏はバイデン氏が「郊外型の生活スタイルへのあこがれ」に対する脅威だと訴えてきた。

トランプ氏の政権運営全般については、「支持する」は41%、「支持しない」は55%だった。

調査はオンラインで実施され、米国の成人4320人から回答を得た。このうち登録有権者は3829人で、2230人が郊外の居住者だと名乗り、488人がアフリカ系米国人だとした。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB預金金利、夏までに2%へ引き下げも=仏中銀総

ビジネス

米石油・ガス掘削リグ稼働数、6月以来の高水準=ベー

ワールド

ローマ教皇の容体悪化、バチカン「危機的」と発表

ワールド

アングル:カナダ総選挙が接戦の構図に一変、トランプ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中