ニュース速報

ワールド

五輪組織委の森会長、コロナ陽性JFA田嶋氏と同席 検査対象にはならず

2020年03月19日(木)14時41分

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(組織委)関係者は、森喜朗会長が、新型コロナウイルス検査で陽性と判明した日本サッカー協会の田嶋幸三会長と、3月10日に開かれたラグビーワールドカップ2019組織委員会の理事会で同席していたことを明らかにした。 写真は東京駅前で話す森氏。2019年7月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(組織委)関係者は、森喜朗会長が、新型コロナウイルス検査で陽性と判明した日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長と、3月10日に開かれたラグビーワールドカップ2019組織委員会の理事会で同席していたことを明らかにした。

森氏の事務所関係者によると、森氏はコロナ検査を受ける対象ではないため、これまでに検査を受けていない。また、発熱やせきなどの症状は出ていない。

ラグビーワールドカップ組織委員会関係者によると、10日の理事会には60人程度が出席していた。会議のテーブルは「ロ」の字型に組まれ、森会長と田嶋会長は向かい合う位置に着席していたという。2人の距離は10メートル弱だった。

また、同関係者によると、田嶋会長に新型コロナによる症状が表れたのは14日で、10日の会議出席者は検査を受ける対象ではないという。会議に同席したことだけでは「濃厚接触」とはみなされていない。

組織委の広報担当は、保健所が田嶋会長の話からウイルス感染のリスクがあると判断した関係者全員に連絡をしているが、組織委も森会長も保健所から連絡は受けていないとコメントした。

田嶋会長は、日本オリンピック委員会(JOC)副会長などスポーツ関連の要職を務めており、2月下旬から3月にかけ、欧米に渡航していた。

一方、埼玉県庁によると、同じく10日の理事会に出席し、田嶋会長とあいさつを交わしていた飯島寛副知事は、登庁を自粛しており23日まで自宅にとどまるという。副知事は感染を調べるPCR検査を受けたが、結果はまだ分かっていない。

(宮崎亜巳 Jumin Park 編集:高木匠)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

マグニフィセント7決算発表開始、テスラなど=今週の

ワールド

イスラエル首相「勝利まで戦う」、ハマスへの圧力強化

ワールド

対米関税交渉、日本が世界のモデルに 適切な時期に訪

ワールド

米イラン、核合意への枠組みづくり着手で合意 協議「
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪肝に対する見方を変えてしまう新習慣とは
  • 3
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず出版すべき本である
  • 4
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 5
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 6
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 9
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 10
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 9
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中