ニュース速報

ワールド

米空母打撃群がペルシャ湾に、ホルムズ海峡通過 イランけん制

2019年11月20日(水)10時05分

 11月19日、米海軍は米艦エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群が、中東のホルムズ海峡を通過しペルシャ湾に入ったと発表した。写真は7月15日、ホルムズ海峡近くのオマーン湾を航行するエーブラハム・リンカーン。7月15日撮影(2019年 ロイター/Ahmed Jadallah)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米海軍は19日、米空母エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群が、中東のホルムズ海峡を通過しペルシャ湾に入ったと発表した。同地域では石油タンカーやサウジアラビアの石油施設への攻撃を巡り、米国とイランの間で緊張が続いている。

米国はイランが攻撃の背後にいると非難、イランは関与を否定している。

中東地域に拠点を置く米海軍の司令官は5月、ロイターに対し、必要であれば、空母にホルムズ海峡を通過させると述べていた。

米国は、イランによる挑発行為を抑止する目的で、中東地域に数千人の兵士を追加派遣している。

また、米国防総省の国防情報局(DIA)は19日、イランの軍事戦略や軍事力に関する報告書を公表。国連安全保障理事会の武器禁輸制裁が2020年10月に解除されれば、イランがロシアや中国から戦闘機や戦車を購入する見通しだと警告した。

軍装備品の購入に向け、イランがすでに両国と協議中だと分析した。

また将来的にイランは精度や威力をより高めた弾道ミサイルの配備を拡大し、新たな対地巡航ミサイルを展開するだろうとした。

国連安保理の武器禁輸制裁は、2015年の核合意で5年後の来年に解除されることが決まっているが、イランは核合意の履行停止を進めており、制裁が解除されるかどうかは不透明だ。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

仏極右ルペン氏、トランプ米大統領の強制送還巡る強硬

ビジネス

米12月中古住宅仮契約指数5.5%低下、4カ月連続

ビジネス

ECB当局者、3月追加利下げに異論なしの公算=関係

ワールド

米旅客機衝突墜落事故、死者60人超か 生存者なしの
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 3
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望している理由
  • 4
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 5
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 6
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 9
    世界一豊かなはずなのに国民は絶望だらけ、コンゴ民…
  • 10
    トランプ支持者の「優しさ」に触れて...ワシントンで…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 3
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 6
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 7
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 8
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 9
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中