ニュース速報

ワールド

サウジ新外相に「欧米派」ファイサル王子、国外の印象向上狙いか

2019年10月24日(木)11時26分

 10月23日、サウジアラビアは23日に内閣改造を実施し、新外相に駐独大使のファイサル・ビン・ファルーハン・アルサウド王子(写真)を指名した。独ベルリンで3月27日撮影(2019年 ロイター/Fabrizio Bensch)

[リヤド 23日 ロイター] - サウジアラビアは23日に内閣改造を実施し、新外相に駐独大使のファイサル・ビン・ファルーハン・アルサウド王子を指名した。

サウジは昨年の反体制派記者殺害事件やイエメンへの軍事介入を巡り、西側諸国から人権軽視との批判を浴びている。

こうした中で在米国大使館で政治アドバイザーを務めたり、米ボーイングとの合弁防衛企業の会長も経験しているファイサル王子を外相に起用し、サウジが西側諸国を含めた国際社会におけるイメージアップを図るとともに、20カ国・地域(G20)議長国の任務を果たす態勢を整える狙いがありそうだ。

ファイサル王子のきょうだいは駐米大使と駐英大使で、いずれも40代の若手。英王立国際問題研究所(チャタムハウス)のニール・クイリアム上席研究員は、新外相と駐米、駐英大使で親欧米グループが結成される形になったと指摘。世界各国や国連における外交戦で宿敵のイランを出し抜こうという動きだとの見方を示した。

今回の内閣改造では、アムーディ運輸相の後任として、国営航空会社サウディア重役のサレハ・アルジャーセル氏が起用された。また1年足らず前に就任したばかりだったアッサーフ外相は国務相として閣内にとどまる。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者約700人に、タイの崩壊ビルで

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も

ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 5
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 6
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中