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ブラジル大統領選の極右候補、犯罪や汚職問題で強硬姿勢維持へ
10月8日、7日に投開票されたブラジル大統領選で決選投票に進んだ極右で元軍人のボルソナロ下院議員(写真中央)は、犯罪や汚職などの問題に関して強硬な姿勢を崩すことなく今後も選挙戦を戦うと主張した。リオデジャネイロで7日撮影(2018年 ロイター/Pilar Olivares)
[リオデジャネイロ 8日 ロイター] - 7日に投開票されたブラジル大統領選で決選投票に進んだ極右で元軍人のボルソナロ下院議員は8日、犯罪や汚職などの問題に関して強硬な姿勢を崩すことなく今後も選挙戦を戦うと主張した。
ブラジル大統領選の第1回投票では、ボルソナロ氏は有効票の約46%を獲得し、2位の左派・労働党候補のアダジ元サンパウロ市長の29%を大きく引き離した。ただ、当選に必要な過半数には届かなかったことから、両氏の決選投票が28日に行われる。
ボルソナロ氏はこれまで、反民主主義的なコメントや女性や少数派を蔑視するような発言をしており、人権擁護者などから批判が相次いでいる。
一部のボルソナロ支持者は、決選投票での勝利を確実にするため、過激な発言を控えるよう求めている。
ただ同氏は、有権者の間で高まっている反体制的なメッセージを和らげるつもりはないと強調。ラジオインタビューで「これまでと同じ人間であり続ける必要がある」と述べた。
ボルソナロ氏はまた、8日夜TV番組とのインタビューで、クーデターの危険はないとし、投票により大統領のポストを勝ち取ることを目指していると述べた。同氏は過去に軍による独裁体制を称賛したことがある。
また、貧困層向けの社会保障を削減することはないと表明。違法に憲法改正を行うことはないと説明した。
一方、得票率で大きく水を開けられたアダジ氏は、決選投票で勝利した場合、金利を引き下げるために銀行部門の改革を進めると表明した。
*内容を追加しました。