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小野寺防衛相、米韓演習中止に懸念 「東アジアの安保に重要」

6月13日、小野寺五典防衛相は朝、トランプ米大統領が前日に米韓軍事演習の中止に言及したことについて、東アジアの安全保障に影響を及ぼすとして懸念を示した。写真はアジア安全保障会議で演説する同防衛相。2日にシンガポールで撮影(2018年 ロイター/Edgar Su)
[東京 13日 ロイター] - 小野寺五典防衛相は13日朝、トランプ米大統領が前日に米韓軍事演習の中止に言及したことについて、東アジアの安全保障に影響を及ぼすとして懸念を示した。防衛省内で報道陣に語った。
小野寺防衛相は「米韓演習、在韓米軍は東アジアの安全保障に重要な役割を持っている。今後とも、この考え方について日米、日米韓の間で共有する」と述べた。一方で、国際社会の経済制裁、関係各国それぞれが軍事演習をしており、北朝鮮への圧力は低下しないとの認識を示した。
米軍は、韓国との演習でグアムの基地から爆撃機などを派遣する際、途中で日本の自衛隊とも訓練を頻繁に行っている。小野寺防衛相は「日米間の訓練は、これに変化はないと考えている」と語った。
また、小野寺氏は「北朝鮮は非核化への約束はした。しかし具体的な行動がまだ見えない中で、日本は警戒監視を変えることは考えていない」と述べた。北朝鮮の弾道ミサイルをにらんで導入を決めた陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」についても、経過気宇に変更はないとした。
(久保信博)