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イタリアの「同盟」と「五つ星運動」、連立政権樹立の合意書に署名
5月18日、イタリアの極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」は、連立政権樹立のための合意書に署名した。3月撮影(2018年 ロイター/Tony Gentile)
[ローマ 18日 ロイター] - イタリアの極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」は、連立政権樹立のための合意書に署名した。欧州連合(EU)の方向性とは異なる、歳出拡大路線を目指す。
両党は3月4日の総選挙で2大勢力となった。連立実現のためには、20日の党員投票による承認が必要となる。同盟のサルビーニ書記長は、五つ星運動のディマイオ党首とともに21日にマッタレッラ大統領と会談し、政権樹立に向けた手続きを認めるよう要請する方針だとしている。
合意書には数十億ユーロの減税、貧困層の福祉への追加支出、年金改革の撤回などが盛り込まれている。
こうした政策は財政支出を増大させ、国債の増発は必至だとして、ユーロ安を招いた。また、イタリア国債は売られ、株式市場も軟調に推移した。
合意書の政策を実行する場合、国際通貨基金(IMF)元高官の1人は、年間で最大1260億ユーロ(約1480億ドル)の財政支出となると試算。イタリア地元紙は年間650億ユーロの支出だとしている。
ディマイオ氏はフェイスブックへの投稿で「政策により経済成長が見込め、政府の歳入が増える」として、批判に反論している。
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