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EU、米輸入制限に対抗の場合はWTO規則に従う=欧州副委員長
3月12日、欧州連合(EU)欧州委員会のティメルマンス第1副委員長は、トランプ米大統領が決定した輸入制限について、国家安全保障上の懸念を根拠とする論理は理解できないと批判し、必要ならば世界貿易機関(WTO)のルールに沿った報復措置を講じると表明した。写真はEU本部前のEU旗。ブリュッセルで撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)
[ディリンゲン(ドイツ) 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のティメルマンス第1副委員長は12日、トランプ米大統領が決定した輸入制限について、国家安全保障上の懸念を根拠とする論理は理解できないと批判し、必要ならば世界貿易機関(WTO)のルールに沿った報復措置を講じると表明した。
トランプ大統領は前週、鉄鋼とアルミニウムにそれぞれ25%と10%の関税を課す輸入制限の実施を正式に発表。カナダとメキシコは対象外とし、他の諸国も適用除外にする可能性を示した。
ティメルマンス副委員長は、ドイツのディリンゲンで行われた鉄鋼業界のイベントで、輸入制限の理由が安全保障ならば、欧州に対して関税を導入する根拠はないと主張。
「欧州製の鉄鋼が米国にとって脅威になり得るだろうか」と問いかけたうえで、「国家安全保障の事案については、EUと米国の関係は米中関係とは異なる」と指摘した。
「必要となれば、対抗措置を準備する。WTOのルールに従う形となる」と続けた。
また、「トランプ氏の世界の見方は、誰かが敗者となれば米国が勝者になるというもののようだが、この状況では誰も勝者にならない」と批判した。