ニュース速報

ワールド

北朝鮮、米国と対話する意向=韓国大統領府

2018年03月07日(水)00時45分

 3月6日、韓国大統領府は、北朝鮮との首脳会談を4月後半に実施すると発表した。写真は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長、平壌で昨年4月撮影(2018年 ロイター/Damir Sagolj)

[ソウル 6日 ロイター] - 韓国大統領府は6日、北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向を表明したと発表した。協議中は核開発計画を停止すると述べたという。北朝鮮への特使団を率いた鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長が帰国後の会見で明らかにした。

鄭義溶氏はまた、北朝鮮との首脳会談を南北軍事境界線がある板門店で4月に実施すると発表した。首脳会談は2007年以来、11年ぶりとなる。

韓国と北朝鮮は厳密にはまだ戦争状態だが、朝鮮半島情勢は2月に平昌で開催した冬季五輪以来、緊迫感が和らいでいる。韓国政府は五輪で、北朝鮮選手団を受け入れたほか、女子アイスホッケーで合同チームを結成。また、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は文在寅(ムン・ジェイン)大統領を首脳会談に招待した。北朝鮮のトップが韓国の大統領を首脳会談へ招待したのは初めてだ。

鄭義溶氏は「北朝鮮は朝鮮半島を非核化する意向を明確にした。軍事的脅威がなく北朝鮮の体制が保障されれば、核開発計画の必要はないと述べた」と話した。「北朝鮮はまた、非核化や関係正常化に向け米国とざっくばらんに対話する意向があるとした」と付け加えた。国際的な協議を進めている間は核やミサイル開発を進めることはないと述べたという。

これに対してトランプ米大統領は、ツイッターで「どうなるかみてみよう」と投稿した。

鄭義溶氏は米国へ移動し、協議について米当局に報告する。同氏は北朝鮮からトランプ氏へ伝言があると述べた。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏製造業PMI、1月は7カ月ぶり高水準 生産や受注

ビジネス

英の関税回避に含み、トランプ大統領 EUには強硬姿

ビジネス

トランプ政権下の米経済に大きな期待=ギャラップ調査

ビジネス

三菱自、通期の営業益650億円下方修正 販売下振れ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 5
    メーガン妃からキャサリン妃への「同情発言」が話題…
  • 6
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 7
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 8
    トランプ「関税戦争」を受け、大量の「金塊」がロン…
  • 9
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 10
    思いつきのアドリブに前言撤回...トランプ大統領、就…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中