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トランプ氏、長女イバンカ氏のG20首脳会議での行動擁護 「極めて標準的」
7月10日、トランプ米大統領はG20首脳会議で長女イバンカ氏が大統領の席に座る場面があったことについて「極めて標準的」と擁護した。 写真はトランプ大統領(手前)、イバンカ氏(後)。8日、ハンブルクで撮影(2017年 ロイター/Markus Schreiber, Pool)
[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、ドイツのハンブルクで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の非公開のセッション中に自身が離席した際、長女で大統領顧問を務めるイバンカ氏が大統領の席に座る場面があったことについて「極めて標準的」とし、擁護した。
イバンカ氏が大統領の席に座ったのは世界銀行総裁が発展途上国の女性起業家に対する支援融資プログラムを説明している時。メルケル独首相はG20首脳会議の閉幕を受けた記者会見で「大統領が離席することはあり得ることであり、こうした場合に誰がテーブルに着くかを決めるのは代表団だ。そしてイバンカ氏は米国の代表団に所属している」と述べ、問題はなかったとの認識を示している。
トランプ大統領は10日朝、イバンカ氏が大統領の席に座ったのは「極めて標準的」なことだったとツイート。議長を務めたメルケル首相もこうした見方を共有しているとの考えも示した。
ヘイリー米国連大使も前日、イバンカ氏はこれまでも自身とトランプ大統領との会合に同席していたとし、イバンカ氏を擁護する発言を行っている。
一方、元米財務長官でオバマ大統領の首席経済顧問などを務めたローレンス・サマーズ氏は、10日付のワシントン・ポスト紙への寄稿で、一国の首脳が首脳会議の最中に席を外すこと自体が異例で、離席する場合は外務相、もしくは他の政府高官が代理に席に着くことになっていると指摘。「一国の首脳の成人した子供が代理に席に着いた前例はない」とし、「他の首脳に対する礼を欠き、政府高官の無力化を示すものだった」との考えを示した。
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