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トランプ政権3ポストに忠実な保守派、司法長官はセッションズ氏
11月18日、トランプ新政権の司法長官にジェフ・セッションズ上院議員が起用される方向だ。写真はニューヨークで14日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - ドナルド・トランプ次期米大統領は、新政権の司法長官にジェフ・セッションズ上院議員、国家安全保障担当の大統領補佐官にマイケル・フリン元国防情報局長、米中央情報局(CIA)長官にはマイク・ポンペオ下院議員を起用することを決定した。
政権移行チームが18日、発表した。
3人ともトランプ氏に忠実な保守派。選挙期間中に表明していた過激派組織「イスラム国」や不法移民に対する強硬姿勢などの方針の実現に向け布陣を固めた。
上院では民主党の反対が予想されるものの、共和党が過半数を握るため、セッションズ氏とポンペオ氏の指名は承認される公算が高い。フリン氏が起用されるポストには議会承認は必要ない。
セッションズ氏(69)はアラバマ州司法長官などを務め、上院議員は19年目。早い段階から大統領候補としてトランプ氏に支持を表明していた。不法移民の市民権取得に反対しているほか、メキシコとの国境に壁を建設するとのトランプ氏の政策を支持。米国の労働者の賃金低下につながるとの理由から合法な移民の制限も主張している。
このほか、人種差別的な発言を行った疑いがあるとして1986年に上院が同氏の連邦判事就任の承認を拒否。同氏の起用に対し市民権活動家から批判が出ている。
ポンペオ氏(52)は 陸軍出身で下院議員として現在3期目。2012年にリビアのベンガジで発生した米大使を含む4人が殺害された事件について、オバマ政権の対応を厳しく追及したことで知られている。
フリン氏はトランプ氏の側近の1人。イスラム武装勢力掃討策をめぐる見解などを理由に国防情報局(DIA)を2014年に解雇された経緯がある。
*内容を追加して再送します。