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トランプが共和党の大統領候補指名を受諾、「アメリカファーストと厳罰主義」誓う
7月21日、米共和党の実業家ドナルド・トランプ氏は、米オハイオ州クリーブランドで開かれている共和党全国大会で演説し、正式に大統領候補指名を受諾した。写真は同全国大会でのトランプ氏。クリーブランドで撮影(2016年 ロイター/Brian Snyder)
ドナルド・トランプ氏は21日、米オハイオ州クリーブランドで開かれた共和党全国大会で演説し、正式に大統領候補指名を受諾した。
演説でトランプ氏は、11月の本選に焦点を当て、民主党の指名が確実なヒラリー・クリントン前国務長官との対決姿勢を鮮明にした。
トランプ氏の指名受諾により、4日間の共和党党大会は閉幕した。
<犯罪や不法移民への厳しい対応表明>
トランプ氏は演説で、クリントン氏は国務長官として「死と破壊、テロリズム、弱腰」というレガシーを作ったとして批判。自身が大統領に当選すれば、犯罪や不法移民に対して厳しい姿勢で臨むと訴えた。
一部で物議を醸している、メキシコとの国境に壁を築く計画については「素晴らしい壁を築く」と演説であらためて主張。不法移民は米国人の雇用を奪い、一部には犯罪を犯している者もいるなどと述べた。
通商問題をめぐっては、「不利な協定には決して署名しない」「米国が第一」とし、多国間の協定は結ばず、各国と個別合意を目指す姿勢を示した。米国とカナダ、メキシコが結んだNAFTA(北米自由貿易協定)については、再交渉すると約束した。また、雇用を国外に移し海外で作った製品を米国に輸出する企業には罰則を科すと述べた。
<米国を再び安全な場所に>
トランプ氏はさらにクリントン氏について、現在の政治体制の維持を望んでいる大企業や有力メディア、大口献金者の操り人形だと批判。「ヒラリー・クリントンのメッセージは、状況は変わらないと言っている。私は今すぐに変えなければならないと言いたい」と表明した。
トランプ氏は、大統領に当選した際には暴力や犯罪対策に早急に取り組むと約束し「ISIS(イスラム国)を打ち破る」と誓った。「米国を悩ませている犯罪と暴力は間もなく終わる。(次期大統領が就任する)2017年1月20日から米国は再び安全になる」と語った。
*内容を追加します。