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イラク首都のデモ隊が撤収、政治改革求め週内に再結集
5月1日、イラクの首都バグダッドで、連邦議会議事堂などがある旧米軍管理区域(グリーンゾーン)で24時間にわたり座り込みをしていたデモ隊が、グリーンゾーンの外に撤収した。写真はグリーンゾーンに集まったイスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者。バクダッドで1日撮影(2016年 ロイター/Thaier Al-Sudani)
[バグダッド 1日 ロイター] - イラクの首都バグダッドで、連邦議会議事堂などがある旧米軍管理区域(グリーンゾーン)で24時間にわたり座り込みをしていたデモ隊が1日、グリーンゾーンの外に撤収した。撤収に際し、デモ隊は大統領や首相らの辞任などを要求。政治改革実現に向けて政府に圧力をかけ続けるため、週内に再び結集すると宣言した。
イラクでは、アバディ首相が汚職対策として政治改革を進めようとしており、実務家中心の新内閣発足を目指しているが、これに守旧派議員らが反発し、議会が機能不全に陥った。
イスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者らが改革を進めない議会に抗議し、4月30日にグリーンゾーンに突入。一時、議事堂も占拠した。
サドル師はアバディ首相が目指す実務家中心の新内閣の発足を支持しているが、既得権益を失うことを恐れる有力政党はこれに抵抗している。
アバディ首相は、政治の混乱が続けば過激派組織「イスラム国」に対する戦いに影響が及ぶと懸念を表明している。