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ロシア政府、防衛調達費の5%削減を検討=関係筋

2月19日、ロシア政府は今年の防衛調達費用を5%削減することを検討している。当局の関係筋4人がロイターに明らかにした。写真はロシアの軍事パレード。ユジノサハリンスクで2015年9月撮影(2016年 ロイター/Sergei Krasnoukhov)
[モスクワ 19日 ロイター] - ロシア政府は今年の防衛調達費用を5%削減することを検討している。当局の関係筋4人がロイターに明らかにした。
原油安と欧米による制裁を背景にロシアが2年目の景気後退(リセッション)に入る中、これまでは削減を免れていた防衛部門にも予算縮小が及ぶ可能性を示している。
関係筋によると、防衛調達費用の削減は複数の省などから支持を得ており、閣僚会議で協議されることが可能になったという。
プーチン大統領が軍事力の回復を優先事項としてきたことから、防衛支出の削減は象徴的な意味で重要となる。
シンクタンクCASTによると、2015年の同国の防衛調達関連の支出は1兆6500億ルーブル(約216億ドル)だった。
防衛調達費用の5%削減による歳入の増加は大きくないとみられるが、当局者は「額の問題ではなく、政治的な前例となる」との見解を示した。