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EU、クリミア制裁を1年間延長
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)は19日、クリミアに対する制裁を来年6月23日まで1年間延長すると発表した。制裁は、ウクライナのクリミア地域をロシアが併合したことを受けて昨年3月に導入した。今回の措置は併合を認めないとするEUの方針に変わりがないことを確認する。
EUの声明は「ロシアによるクリミアとセバストポリの違法な併合を引き続き非難し、編入に対する非承認政策を完徹する」と述べた。
制裁は、クリミアでつくられた製品の輸入や、欧州の個人や企業によるクリミアの不動産や企業への投資、クリミアの企業に対する資金やサービスの提供を禁じている。欧州のクルーズ船は、緊急時以外はクリミア半島の港湾を使用できない。クリミアにおけるその他の観光サービスの提供もできない。石油やガス、鉱物資源開発のためにEUから製品や技術をクリミアに輸出することも禁止されている。
EUは17日、ロシアに対する制裁についても、来年1月末まで半年間延長することで合意した。加盟28カ国が出席した大使級会合で決まり、22日の外相会合で承認され正式に決まる見通しだ。