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英銀メトロ・バンク、増資発表 コロンビア富豪が経営権取得へ

2023年10月09日(月)16時15分

 経営不振に陥っている英銀行メトロ・バンクは8日、3億2500万ポンド(3億9650万ドル)の増資と6億ポンドの債務借り換えを発表した。ロンドンで2019年5月撮影(2023年 ロイター/Hannah McKay)

Iain Withers Anousha Sakoui

[ロンドン 8日 ロイター] - 経営不振に陥っている英銀行メトロ・バンクは8日、3億2500万ポンド(3億9650万ドル)の増資と6億ポンドの債務借り換えを発表した。

これにより、最大株主であるコロンビアの富豪ハイメ・ギリンスキー氏が経営権を握ることになる。

同行は会計ミスや幹部の退職など混乱が続き、財務強化を模索していた。

増資は1億5000万ポンドの新規株式発行と「MREL」として知られるベイルイン債の1億7500万ポンド発行で行う。

株式による増資はギリンスキー氏が所有するスパルディ・インベストメンツが主導し、1億0200万ポンドを出資した。メトロによると、この取引が完了すれば、スパルディは53%株式を保有し支配株主となる。

また、取引には満期を延長する債務再編も含まれており、2028年6月に償還期限を迎える2億5000万ポンドのTier2債の保有者は40%のヘアカット(債務元本の減免)を受け入れることになる。

資金調達は株主と社債権者の合意を経て、第4・四半期に完了する予定。

ロイター
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