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中国当局、野村HD幹部を中国本土から出国禁止に=関係筋
中国当局は、野村ホールディングスの中国投資銀行業務を統括するチャールズ・ワン氏(Charles Wang Zhonghe)に対して中国本土からの出国を禁止した。2015年3月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[香港 25日 ロイター] - - 中国当局は、野村ホールディングスの中国投資銀行業務を統括するチャールズ・ワン氏(Charles Wang Zhonghe)に対して中国本土からの出国を禁止した。2人の関係者が明らかにした。
いつ出国禁止となったのかは、すぐには明らかにならなかった。ビジネス向け交流サイトのリンクトインのプロフィールによると、ワン氏は香港に拠点を置いているが、国籍はすぐに判明しなかった。
東京の野村の広報担当者はコメントを控えた。ロイターはリンクトインを通じてワン氏にコメントを求めたが、返答はなかった。
この件を最初に報じた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は関係者の話として、出国禁止措置は中国の投資銀行、華興資本控股の包凡(Bao Fan)会長と、元社長の叢林(Cong Lin)氏に対する中国の捜査に関連していると伝えた。
ロイター通信など一部メディアが2月に報じたところによると、叢林氏は国営の中国工商銀行(ICBC)傘下のICBCインターナショナルの最高経営責任者(CEO)だった時に関わった不正行為の疑いで、捜査を受けているとみられている。
ワン氏は2011年から16年までICBCインターナショナルに勤務。関係者の1人によると、ワン氏は当局による叢林氏の捜査に協力しており、そのため中国本土に滞在する必要がある。
中国外務省の汪文斌報道官は25日の定例記者会見で、出国を禁じられた理由を尋ねられ、状況については知らないと述べた。