ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請、21.6万件に減少 2月以来の低水準

2023年09月08日(金)03時42分

9月2日までの1週間の米新規失業保険申請件数は21万6000件で、前週・改定値の22万9000件から1万3000件減少した。昨年7月、マサチューセッツ州で撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)

[ワシントン 7日 ロイター] - 米労働省が7日発表した9月2日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は21万6000件で、前週(改定値)の22万9000件から1万3000件減少した。ロイターがまとめたエコノミストの予想は23万4000件だった。

申請件数は4週間連続で減少し、2月11日までの週以来の低水準。他の指標で労働市場の軟化が始まった可能性が示唆される中でも、なお引き締まった状態にあることが示された。

8月26日までの1週間の継続受給件数は167万9000件で前週(改定値)の171万9000件から4万件減少。7月15日までの週以来の低水準となった。

ジェフリーズの米国エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「失業保険申請件数ではレイオフの増加を示す現実的な証拠は示されていない」と指摘。「2023年は特に6月に一時的に件数が増加したことがあったが、短期間にとどまり、特殊要因で説明できる」とした。

またデータでは、解雇された労働者が比較的容易に新しい仕事を見つけたり、実際に解雇された人数が大企業の発表よりもはるかに少なかったりすることが示されているとし、これらを総じて考慮すると「労働市場が軟着陸する可能性が幾分高まっているようだ」とした。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、中国で1000万人雇用喪失を警告 米回

ビジネス

米3月モノの貿易赤字、9.6%増の1620億ドル=

ビジネス

ユーロ圏銀行融資、3月も伸び加速 米関税措置前で利

ビジネス

中国がグローバルサウスで主導的役割、新開発銀と協力
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 3
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 4
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    【クイズ】米俳優が激白した、バットマンを演じる上…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 7
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中