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米3M「永遠の化学物質」巡る和解案、連邦地裁が暫定承認

米複合企業スリーエム(3M)は29日、難分解性の高い化学物質である有機フッ素化合物(PFAS)に関連した水質汚染を巡る和解案について、連邦地裁から暫定的な承認を得たことを明らかにした。写真は2020年3月、米ミネソタ州メープルウッドで撮影(2023年 ロイター/Nicholas Pfosi)
Clark Mindock
[29日 ロイター] - 米複合企業スリーエム(3M)は29日、難分解性の高い化学物質である有機フッ素化合物(PFAS)に関連した水質汚染を巡る和解案について、連邦地裁から暫定的な承認を得たことを明らかにした。
PFASは自然界で分解されにくいことから「永遠の化学物質」と呼ばれ、環境破壊や発がんリスクなど人体への影響が指摘されている。
3Mは6月、公共水道業者に103億ドルを支払うことで和解。22の州と米領が和解案に反対していたが、このたび取り下げた。
サウスカロライナ州チャールストンの連邦地裁は、和解案は「十分に公正で合理的かつ適切」との判断を示した。
和解案は来年2月に開かれる審問で懸念事項などが検討され、最終的に承認するかどうかが決定される。