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アジアのヘッジファンド、上期は資金流出 中国市場低迷=調査

調査会社プレキンによると、アジア太平洋を拠点とするヘッジファンドの今年上半期の資金流出入は37億ドルの純流出と、主要4地域で最大の流出を記録した。写真は昨年6月、東京で撮影(2023年 ロイター/
[香港 17日 ロイター] - 調査会社プレキンによると、アジア太平洋を拠点とするヘッジファンドの今年上半期の資金流出入は37億ドルの純流出と、主要4地域で最大の流出を記録した。
中国の景気回復が期待に届かなかったことや他の地域の株式市場が底堅く推移したことが背景。
第2・四半期は純流入だった。昨年は300億ドルの流出。
域内市場が高値を更新した欧州のヘッジファンドは上半期に190億ドルの流入を記録。北米とその他地域は資金が流出した。
中国株式市場は経済指標の悪化や地政学リスクを背景に今年軟調に推移。海外勢が中国への投資を減らしている。
ゴールドマン・サックスの8月のヘッジファンド・リポートによると、アジアは過去2年半の間に、世界の投資家が最も注目している地域から「最も関心のない地域」へと変化した。
一方、市場改革と景気回復を背景に日本戦略の需要が高まっている。ゴールドマンの調査でアジアへの投資を増やすと回答した投資家は日本を重視すると答えている。