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シンガポールのUOB、第2四半期27%増益 純金利収入が増加

シンガポールの銀行大手ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)が27日発表した第2・四半期決算は27%増益となった。写真はシンガポールで5月撮影。(2023年 ロイター/Caroline Chia/File Photo)
[シンガポール 27日 ロイター] - シンガポールの銀行大手ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)が27日発表した第2・四半期決算は27%増益となった。
UOBのグループ最高財務責任者(CFO)のリー・ワイファイ氏は決算発表後の会見で、前日の米連邦準備理事会(FRB)の0.25%ポイント利上げを受け、預金金利と貸出金利の差である純金利マージン(NIM、利ざや)の見通しがより明るくなったと発言。2.14%以上を維持できるとの見方を示した。
NIMは収益性の重要指標とされ、同行では今年上半期の平均が2.13%だった。前年同期は1.63%。
東南アジア第3位の資産規模を誇るUOBの第2・四半期純利益は、主に純金利収入の増加で前年比27%増の14億2000万シンガポールドル(11億ドル)を記録。リフィニティブがまとめたアナリスト平均予想の14億3000万シンガポールドルとほぼ一致した。
UOBのウィー・イーチョン最高経営責任者(CEO)は「世界的な見通しは依然不透明だが、東南アジア地域は比較的底堅く推移すると予想している」と述べた。
同行は昨年、東南アジアの4市場で米シティグループの個人向け金融事業を約50億シンガポールドルで買収した。買収が完了すれば、これらの市場におけるUOBの個人顧客は倍増する。
ウィー氏は、シティグループの買収は順調に進んでいると語った。