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米輸入物価、5月は0.6%下落 エネルギーや食品が押し下げ

米労働省が15日に発表した5月の輸入物価指数は前月比0.6%下落した。エネルギー製品と食品の価格が低下し、全体を押し下げた。4月は0.3%上昇していた。(2023年 ロイター/Lindsey Wasson)
[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日に発表した5月の輸入物価指数は前月比0.6%下落した。エネルギー製品と食品の価格が低下し、全体を押し下げた。4月は0.3%上昇していた。
ロイターがまとめた5月の市場予想は、関税を除く輸入物価で0.5%下落だった。
5月の前年同月比は5.9%と大きく下落し、下落幅は2020年5月以来3年ぶりの大きさとなった。4月は4.9%下げており、4カ月連続で下落した。インフレ抑制に取り組んでいる米連邦準備理事会(FRB)には好材料となった。
5月の輸入燃料・潤滑油価格は前月比6.4%下落した。4月は4.1%上昇していた。石油・石油製品価格が5.9%下げ、天然ガスは26.1%と急落した。食品・飼料・飲料も1.1%下げた。
燃料と食料を除くコア輸入物価は0.1%上昇した。4月は0.1%下げていた。
資本財は5月に0.1%上昇。自動車を除く消費財は横ばいだった。
輸出物価は1.9%下落した。4月は0.1%下げていた。
5月の農産物は2.1%下落。トウモロコシ、大豆、小麦などが押し下げた。
農産物以外の輸出物価は1.8%下落した。
輸出物価は前年同月比で10.1%下落し、1984年9月の統計開始以来最大の下げ幅を記録した。4月は6.0%下げていた。