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トルコ経済は「合理的根拠に戻る」、シムシェキ新財務相が強調

6月4日、トルコのシムシェキ新財務相(写真)は、経済の予測可能性を確実にするために「合理的な根拠」に戻る以外に選択肢はないと述べた。アンカラで3日撮影(2023年 ロイター/Umit Bektas)
[アンカラ 4日 ロイター] - トルコのシムシェキ新財務相は4日、経済の予測可能性を確実にするために「合理的な根拠」に戻る以外に選択肢はないと述べた。
エルドアン大統領は前日、財務相にシムシェキ元財務相を任命し、よりオーソドックスな経済政策への回帰を示唆した。
シムシェキ氏は業務引継ぎに当たり、新内閣の主要目標として社会福祉の推進を挙げ「透明性、一貫性、予測可能性、国際規範の順守が、この目標を達成するための基本原則になる」と述べた。
さらに「トルコには合理的な根拠に戻る以外の選択肢はない。ルールに基づいた予測可能なトルコ経済が、望ましい繁栄を実現するための鍵だ」と語った。
また、グローバルな課題や地政学的緊張が高まる環境下で、マクロ的な金融安定が優先されるとも主張。「持続可能な高成長のために財政規律を確立し、物価安定を確保することが主要な目標になる」と強調した。
2009─18年に副首相と財務相を務め、金融市場から高く評価されたシムシェキ氏は「中期的にインフレ率を1桁台に戻し、あらゆる分野で予測可能性を高め、経常赤字を減らす構造転換を加速させることが不可欠」とも述べた。