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シンガポールのテマセク、FTX投資で従業員・経営陣の報酬削減

シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングス は29日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXへの投資を推奨した社内チームとその上層部の報酬を削減したと発表した。資料写真、2022年11月(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングス は29日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXへの投資を推奨した社内チームとその上層部の報酬を削減したと発表した。
テマセクはFTXへの投資額2億7500万ドルを減損処理しており、昨年11月に内部調査を開始したと明らかにしていた。
リム・ブンヘン会長は、当該の投資チームの投資判断に不正は伴わなかったが、投資決定に最終責任を持つ経営陣とともに連帯責任を負って報酬を減額したと述べた。
減額の内訳は明らかにしていない。
リム氏はまた、同社が創業直後のスタートアップに投資することで長期的に持続可能なリターンの確保を目指していると説明。このような投資は「固有のリスク」を伴うが、新規分野・技術が既存投資先の事業や財務モデルにどのように影響するかなどを判断するために投資する意義があると説明した。