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台湾輸出、4月は中国需要低迷で8カ月連続減 落ち込み鈍化
台湾の4月の輸出は、予想より小幅ながら8カ月連続の前年割れとなった。基隆港で2020年撮影。(2023年 ロイター/Ann Wang/File Photo)
[台北 8日 ロイター] - 台湾の4月の輸出は、予想より小幅ながら8カ月連続の前年割れとなった。最大の輸出先である中国のハイテク製品需要が引き続き低調だった。
財政部が8日発表した4月の貿易統計によると、輸出は前年比13.3%減の359億6000万ドル。減少幅は3月の19.1%、ロイターがまとめた市場予想の18.15%よりも小幅にとどまった。
品目別では電子部品が8.6%減の157億4000万ドル、半導体は7.1%減だった。
輸出先別では、中国向けが22%減の127億4000万ドル。前月は28.5%減だった。
財政部は、ウクライナ戦争や米中貿易摩擦などのリスクに加え、世界的なインフレと主要国で進行中の金融引き締めが引き続き外需を圧迫したと指摘した。
米国向け輸出は10.3%減少。前月は20.7%減だった。
完成品再輸出の先行指標と見なされる輸入は20.2%減の292億5000万ドル。市場予想は18.0%減、前月は20.1%減だった。
財政部は5月の輸出を12.5─15.5%減少と予想。上半期は14年ぶりの大幅な減少を見込み、輸出は第4・四半期まで低迷局面から脱却しないとの見通しを改めて示した。