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米国株式市場=ダウ上昇率1月以降で最大、アップル4%高

2023年05月06日(土)06時27分

米国株式市場ではダウ工業株30種の上昇率が1月6日以降で最大となった。好決算を背景にアップルの株価が4%超上昇したほか、米雇用統計によって堅調な労働市場が示されたことを受けた。(2023年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場ではダウ工業株30種の上昇率が1月6日以降で最大となった。好決算を背景にアップルの株価が4%超上昇したほか、米雇用統計によって堅調な労働市場が示されたことを受けた。

米地銀の株価回復も追い風となった。中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻をきっかけに急落していたが、売られ過ぎとの見方が広がり、パックウエスト・バンコープは81.7%、ウエスタン・アライアンス・バンコープは49.2%それぞれ上昇した。KBW地域銀行指数は4.7%高となった。

アップルは4.7%上昇。昨年11月以降で最大の上昇率を記録した。アップルが4日発表した第2・四半期(1─3月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。経済の先行き不透明感や家電業界の不振にもかかわらずiPhoneの販売が増加したほか、インドなど比較的新しい市場で売り上げが好調だった。

アップルの株価上昇は主要3株価指数全てにプラス寄与した。

米労働省が5日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は25万3000人増加で、エコノミストの予想(18万人増)を大幅に上回った。失業率は53年ぶりの低水準となる3.4%に改善した。労働市場が強さを維持していることが示され、米連邦準備理事会(FRB)は当面、利上げを継続する可能性がある。

インベスコのチーフグローバルマーケットストラテジスト、クリス

ティーナ・フーパー氏は「雇用統計は米経済の状態を示すものであり、今日の結果は米経済が従来の予想よりも良好な状態にあることを示唆している」と述べた。

投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX)は3月16日以来となる大幅低下を記録した。

週間ではダウとS&P総合500種が下落した一方、ナスダック総合は辛うじてプラスを維持した。

アップルが他のハイテク株の上昇を牽引。S&P主要11セクター全てが上昇した。

米取引所の合算出来高は105億7000万株。直近20営業日の平均は107億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.95対1の比率で上回った。ナスダックでは2.75対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33674.38 +546.64 +1.65 33248.5 33748. 33248.

5 43 55

前営業日終値 33127.74

ナスダック総合 12235.41 +269.02 +2.25 12073.0 12264. 12065.

3 83 72

前営業日終値 11966.40

S&P総合500種 4136.25 +75.03 +1.85 4084.73 4147.0 4084.7

2 3

前営業日終値 4061.22

ダウ輸送株20種 14123.13 +294.54 +2.13

ダウ公共株15種 962.27 +6.45 +0.67

フィラデルフィア半導体 3007.69 +66.06 +2.25

VIX指数 17.19 -2.90 -14.44

S&P一般消費財 1148.40 +22.50 +2.00

S&P素材 501.50 +8.18 +1.66

S&P工業 841.93 +12.49 +1.51

S&P主要消費財 803.74 +7.11 +0.89

S&P金融 536.83 +12.78 +2.44

S&P不動産 234.77 +3.54 +1.53

S&Pエネルギー 617.15 +16.50 +2.75

S&Pヘルスケア 1556.81 +14.23 +0.92

S&P通信サービス 193.81 +1.91 +1.00

S&P情報技術 2665.88 +70.41 +2.71

S&P公益事業 350.42 +2.31 +0.66

NYSE出来高 9.77億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29115 - 15 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 29100 - 30 大阪比

ロイター
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