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米テスラ、欧州・シンガポール・イスラエルで値下げ

4月14日、米電気自動車(EV)大手テスラは、ドイツとシンガポールでセダン「モデル3」とスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の価格を引き下げた。北京で2月4日撮影(2023年 ロイター/Florence Lo)
[シンガポール/ベルリン 14日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは14日、欧州、イスラエル、シンガポールでEVを値下げした。
1月に中国で開始した世界的な値下げを拡大する。これを受け、同社の利益率への懸念も強まっている。
同社が先週発表した第1・四半期の納車台数は、米国、中国、日本、オーストラリア、韓国での販促目的の値下げにもかかわらず、前期比で4%の増加にとどまった。
テスラは先週、米市場で今年5回目となる値下げを行っている。
同社は14日、生産能力の増強と改善により、独仏など欧州での値下げが可能になったと表明。
同社のウェブサイトによると、ドイツでセダン「モデル3」の価格を2000ユーロ(4.5%)引き下げ4万1990ユーロ(4万6462ドル)とした。
モデル3の「パフォーマンス」と「ロングレンジ」の価格も引き下げ、パフォーマンスの販売価格は5万4990ユーロと9.8%値下げのした。
スポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」はパフォーマンスを9.2%引き下げ6万0990ユーロとする一方、「リアホイールドライブ」とロングレンジは据え置いた。
ドイツでは今年2度目の値下げとなった。1月にも1─17%の値下げを実施している。
シンガポールではモデル3とモデルYを4.3─5%値下げした。
両モデルともリアホイールドライブを4000シンガポールドル(3020ドル)、「デュアルモーター、オールホイールドライブ」を5000シンガポールドルそれぞれ値下げした。
イスラエルでも25%の値下げを実施した。
米国では年明け以降、モデル3のベースモデルを累計11%、モデルYのベースモデルを20%値下げしている。
同社は来週、第1・四半期決算を発表する。