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英1月GDPは前月比+0.3%、教育部門が寄与

3月10日 英国立統計局(ONS)が10日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比0.3%増と、予想を上回った。写真は9日、ロンドン南東部のルイシャム・マーケットで撮影(2023年 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 10日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が10日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比0.3%増と、予想を上回った。
ロイターがまとめた市場予想は0.1%増だった。
教育セクターが寄与した。登校する児童の数が増えたことが背景。昨年12月はインフルエンザや猩紅熱(しょうこうねつ)などの流行で欠席者が急増していた。
こうした一時的要因などでサービス業が拡大したが、製造業と建設業は縮小。
キャピタル・エコノミクスのエコノミストは「経済は見た目よりも弱い」と指摘した。
イングランド銀行(英中央銀行)は3月の追加利上げの是非を検討しているが、今回の統計で中銀の議論が大きく変わる可能性は低い。
ONSの幹部は「昨年12月の大幅な減少から一部回復した。ただ過去3カ月間全体では、実際のところ過去12カ月間は、ゼロ成長だった」と述べた。
ハント財務相はGDPについて声明で「厳しい国際的課題に直面する中で英経済が大方の予想よりも底堅いことが証明された」と指摘した。「先はまだ長い」とも述べた。
来週公表する春季予算案で「インフレ率を半分にし、債務を減らし、経済を成長させる」政府計画の次の段階を明らかにすると表明した。