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旭化成、買収した米社関連で特損 通期1050億円の最終赤字に
3月8日、旭化成は、リチウムイオン電池の主要素材であるセパレーター(絶縁材)を製造する米ポリポアののれんや無形固定資産に関する減損損失約1850億円を特別損失として計上する見込みになったと発表した。写真は旭化成のロゴ、2019年10月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
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[東京 8日 ロイター] - 旭化成は8日、2015年に買収した米ポリポア社に関連し、のれんの減損などで約1850億円を特別損失として計上すると発表した。700億円の黒字を予想していた2023年3月期の連結純損益は一転、1050億円の赤字となる。
旭化成はポリポア買収で、リチウムイオン電池用乾式セパレーター(絶縁材)事業を取得。湿式と一体で車載用電池セパレーター事業を運営してきたが、大容量・高出力のバッテリーに使う湿式に比べ、小型車向けの乾式は収益性の低いことが明確になってきたため、分離することを決めた。それぞれ独立した事業として運営し、乾式は立て直しを図る。
分離に伴い、ポリポア買収時に計上したのれん代と無形資産について未償却分約1850億円を減損する。
通期の配当予想は変更しない。