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ECBはスペインの住宅ローン金利上昇を抑えられない=ラガルド総裁

3月2日、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁(写真)は、特にスペインで市民に大きな影響を及ぼしている住宅ローン金利の上昇について、ECBはこうした上昇を抑えられないとの認識を示した。写真はフランクフルトで2月撮影(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[マドリード 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は2日、特にスペインで市民に大きな影響を及ぼしている住宅ローン金利の上昇について、ECBはこうした上昇を抑えられないとの認識を示した。テレビ局のインタビューでの発言。
スペインは持ち家の比率が4分の3近くに上っている。住宅保有者は多くの場合、住宅ローンを変動金利型で組むため、金利の大幅な上昇で影響を受けている。
スペインの消費者団体によると、10万ユーロの期間25年変動金利型住宅ローンの2月のコストは前年同月に比べて月額196ユーロ上昇した。
ラガルド氏は、スペイン急進左派の連立与党ポデモスが最近提案した、住宅ローンに上限を設け、銀行の利益を抑えるという提案について質問を受け、「われわれはユーロの保護者であり、住宅ローンはECBが決定することではない」と返答。「それはわれわれの使命ではない」と付け加えた。