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米当局、ロシア関連事業で欧州銀ライファイゼンを調査

米政府の対外経済制裁を担う財務省外国資産管理室(OFAC)はこのほど、オーストリアの銀行大手ライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)のロシア関連事業を巡って調査を開始した。写真はモスクワにある同行支店。11日撮影(2023年 ロイター/Tatyana Makeyeva)
[フランクフルト/ウィーン 17日 ロイター] - 米政府の対外経済制裁を担う財務省外国資産管理室(OFAC)はこのほど、オーストリアの銀行大手ライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)のロシア関連事業を巡って調査を開始した。
RBIはロイターの取材に、同行はOFACから先月、最近のロシアとウクライナの情勢に鑑み、決済事業などについて説明を求められたと明かした。
関係筋がロイターに語ったところによると、OFACはRBIにロシア、ウクライナのドンバス地方、シリアにおける取引や特定顧客について詳しい情報を提供するよう求めた。
RBIはロイターへの声明で、同行はOFACに全面的に協力しており、情報提供の要請は特定の取引や事業を契機に行われたものではないと理解しているとした。米財務省報道官はコメントを控えた。
ライファイゼンはロシアの金融システムに深く入り込んでおり、ロシアで今なお事業を続けている数少ない欧州系銀行の1つ。