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英バークレイズ、通期は14%減益 証券誤販売など響く
英金融大手バークレイズが発表した2022年通期決算は14%の減益となった。写真はバークレイズのロゴ。2014年10月、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 15日 ロイター] - 英金融大手バークレイズが発表した2022年通期決算は14%の減益となった。米国での有価証券の誤販売が響いたほか、投資銀行部門の手数料収入が落ち込んだ。
通期の税引き前利益は70億ポンド(85億ドル)。前年は82億ポンドだった。同行がまとめた市場予想は72億ポンド。
投資銀行業務を含む国際部門の株主資本利益率(ROE)は10.2%で、前年の14.4%から低下。債券・株式発行に伴う助言手数料が前年比で40%近く減少した。同部門の税引き前利益は23%減の約50億ポンド。
債券・為替・商品(FICC)トレーディング収入は、前年比65%増の57億ポンド。
年間配当は1株7.25ペンスで予想と一致。新たに5億ポンドの自社株買いも発表し、22年の総額を10億ポンドとした。
米国で限度額を上回って有価証券を販売した問題を含め、訴訟費用などで16億ポンドを計上。規制関連の問題を踏まえて経営陣の報酬を合計100万ポンド減額した。
国内経済の減速が続く中、12億ポンドの信用減損費用を計上したことも響いた。