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エーザイのアルツハイマー新薬、アデュカヌマブより低価格にすべき=米団体

12月23日、薬価決定に影響力を持つ米調査団体「臨床経済的評価研究所(ICER)」は、エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発中のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、両社が開発した別の治療薬「アデュカヌマブ」よりも低価格に設定されるべきだと指摘した。写真はバイオジェンのロゴ。マサチューセッツ州ケンブリッジで2020年3月撮影(2022年 ロイター/Brian Snyder)
[23日 ロイター] - 薬価決定に影響力を持つ米調査団体「臨床経済的評価研究所(ICER)」は23日、エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発中のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、両社が開発した別の治療薬「アデュカヌマブ」よりも低価格に設定されるべきだと指摘した。
ICERは報告草案で、レカネマブの価格を年間8500─2万0600ドルの範囲に設定すれば、費用対効果を判断するいくつかの一般的な基準を満たすとの見解を示した。レカネマブによる治療は「期待できるようだが、結論に至っていない」と述べた。
バイオジェンは昨年、低調な売り上げなどを理由に平均的な体重のアルツハイマー患者1人当たりのアデュカヌマブの価格を半額の2万8200ドルに引き下げた。
エーザイはICERに対し、同病の影響を受けている「人々の声の重要な価値」を、最終報告をまとめる際に考慮するよう求めている。