10月訪日外国人49.9万人、前月比2.4倍 水際対策緩和で＝政府観光局

　１１月１６日　日本政府観光局（ＪＮＴＯ）が１６日発表した１０月の訪日外国人旅行者数は４９万８６００人（推計）だった。１０月１９日、東京・浅草寺で撮影（２０２２年　ロイター／Issei Kato）

［東京　１６日　ロイター］ - 日本政府観光局（ＪＮＴＯ）が１６日発表した１０月の訪日外国人旅行者数は４９万８６００人（推計）だった。新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和したことを受け、９月の２０万６５００人（同）から２．４倍と大幅に増加した。もっとも、新型コロナウイルス感染拡大前の２０１９年の同月と比べると８０．０％減と依然として低水準で、回復は初期段階にある。

日本政府は１０月１１日から１日当たりの入国者数の上限を撤廃するとともに、個人旅行を解禁。６８の国や地域から観光などで訪れる短期滞在者のビザを免除する措置も再開した。

国別では、韓国からが最多で１２万２９００人。２番目は米国で５万３２００人、３番目は香港で３万６２００人だった。

コロナ前に訪日外国人の約３割を占めていた中国は、２万１５００人で上から７番目だった。中国は、コロナ感染の封じ込めを狙う「ゼロコロナ」政策で厳しい水際対策を実施しており、海外への観光旅行の足かせとなっている。