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米マイクロン、6─8月収益見通し予想下回る 半導体需要に減退懸念
米半導体大手マイクロン・テクノロジーが6月30日に発表した第4・四半期(6─8月)の見通しは、売上高と利益見通しが市場予想を下回った。提供写真(2022年 ロイター)
[30日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが30日に発表した第4・四半期(6─8月)の見通しは、売上高と利益見通しが市場予想を下回った。地政学的情勢と個人消費の低迷が同社の半導体メモリーに対する需要の重しになる可能性が示された。
株価は引け後の時間外取引で一時6.3%下落したが、その後に取り戻して横ばいで推移。同社の弱い見通しを受けて、このところ供給不足に陥っていた半導体市場が不況サイクルに入るとの懸念が強まる可能性がある。
第4・四半期の調整後売上高見通しは72億ドルを中心にプラスマイナス4億ドル。金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均は90億5000万ドルだった。
調整後1株利益見通しは1.63ドルを中心にプラスマイナス0.20ドル。市場予想は2.57ドルだった。
マイクロンのサンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は発表文で「このところ業界の需要状況は弱まっており、当社は2023年度に自社の供給の伸びを緩やかにする措置を講じている」と明らかにした。
ロングボウ・リサーチのアナリスト、ニコライ・トドロフ氏は「需要はかなり低下しており、大幅な供給制約があった分野でも需要減が見られる」と指摘。マイクロンは半導体サイクルの転換を事実上先導することになるとした。
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