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米失業保険申請20.5万件とほぼ横ばい、パンデミック前の水準維持

2021年12月24日(金)00時38分

米労働省が23日に発表した18日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比でほぼ変わらずの20万5000件となり、パンデミック(世界的大流行)前の水準を引き続き下回った。市場予想は20万5000件だった。写真は7日撮影(2021年 ロイター/Brian Snyder)

[ワシントン 23日 ロイター] - 米労働省が23日に発表した18日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比でほぼ変わらずの20万5000件となり、パンデミック(世界的大流行)前の水準を引き続き下回った。市場予想は20万5000件だった。

12月初には1969年以来の低水準まで減少していた。

ライトソンICAPのエコノミスト、ルー・クランダル氏は「12月は通常、一時解雇が増加するが、今年は例年より緩やかで、その結果、季節調整後の失業保険申請件数は過去最低水準になった」と述べた。

州別では、ミズーリ州とペンシルベニア州が大幅に減少。一方、カリフォルニア州は増加した。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当リードエコノミスト、ナンシー・バンデン・ホーテン氏は「労働市場がタイトな状況の中で一時解雇が引き続き少ないため、失業保険申請件数は20万件前後で推移する」と想定。新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染拡大によって申請件数が増加するかもしれないが、「現時点では企業は事業継続に努めているようだ」と述べた。

先週の申請件数は、政府が12月の雇用統計の非農業部門雇用者数を調査した期間に当たる。

12月11日までの1週間の継続受給件数は前週から8000件減の185万9000件と、2020年3月中旬以来の低水準だった。

ロイター
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