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岸田首相の賃上げ期待発言、強制力あるものではない=山際再生相
11月26日、山際大志郎経済再生相は、「新しい資本主義実現会議」の会合後に行った会見で、岸田文雄首相が業績がコロナ前の水準を回復した企業について来年の春闘で3%を超える賃上げを期待すると言及したことについて、強制力のある「要請」ではないとの認識を示した。東京都で2014年7月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 26日 ロイター] - 山際大志郎経済再生相は26日、「新しい資本主義実現会議」の会合後に行った会見で、岸田文雄首相が業績がコロナ前の水準を回復した企業について来年の春闘で3%を超える賃上げを期待すると言及したことについて、強制力のある「要請」ではないとの認識を示した。
春闘では2.18%(2019年)、2.00%(2020年)、1.86%(2021年)と2%程度の賃上げを実現しているものの、賃上げ率は低下傾向にある。
山際大臣は「これまでのやり方のように要請して、企業の業績が良かろうが悪かろうが政府の方針としてこれをお願いするといったものではない」と述べた。
一方、南アフリカで感染が広がっている新型コロナウイルスの変異株については「現時点では日本国内で確認されていない」と指摘。その上で、新たに確認された場合には重篤度やワクチン効果に与える影響などを評価していくことが重要であり、政府として引き続き緊張感をもって対応していくと語った。
(杉山健太郎)