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AIG、第3四半期は予想上回る黒字 損害保険が好調

米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が4日発表した第3・四半期決算は、市場予想を上回る黒字となった。2015年3月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[4日 ロイター] - 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が4日発表した第3・四半期決算は、市場予想を上回る黒字となった。
損害保険事業で自然災害や新型コロナウイルスに伴う保険金請求が減少した。同事業の引受損益は2000万ドルの黒字。前年同期は4億2300万ドルの赤字だった。
ハリケーン「アイダ」や、英国・欧州の洪水など、異常災害に伴う損害保険事業の損失は6億2800万ドル。前年同期は7億9000万ドル、うち1億8500万ドルは新型コロナ関連の損失だった。
保険業界では、ワクチン接種の進展で新型コロナ関連の保険金支払いが減少している。
AIGの普通株主帰属の税引き後利益(調整後)は8億3700万ドル。前年同期は7億0800万ドルだった。
1株利益(調整後)は0.97ドル。リフィニティブがまとめた市場予想の0.88ドルを上回った。
損害保険事故年度のコンバインドレシオ(異常災害による損失を除く)は90.5。前年同期は93.3だった。
損害保険事業の収入保険料(グロス)は13%増の83億ドル。
生保・退職金部門の税引き前利益(調整後)は13%減の8億7700万ドル。
AIGは同部門の新規株式公開(IPO)が2022年に実施されるとの見通しを示した。