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シンガポールDBS、第3四半期は31%増益 予想上回る

11月5日、シンガポールの銀行大手DBSグループが発表した第3・四半期決算は純利益が31%増え、市場予想を上回った。2016年1月、シンガポールで撮影(2021年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 5日 ロイター] - シンガポールの銀行大手DBSグループが発表した第3・四半期決算は純利益が31%増え、市場予想を上回った。手数料収入が増え、資産の質も改善した。来年は引当金を除くベースで増益を予想した。
純利益は17億シンガポールドル(12億6000万米ドル)となた。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均は15億7000万シンガポールドルだった。
同期は7000万シンガポールドル相当の貸倒引当金を戻し入れたため、利益が押し上げられた。前年同期は与信関連費用として5億5400万シンガポールドルを計上していた。
引当金を除くベースの利益は7%減の18億9000万シンガポールドル。利ざやを示す純金利マージンは1.43%と、前年同期の1.53%から低下した。
オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)とユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)も含め、シンガポールの銀行大手の決算が出そろった。世界的に銀行業界は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による落ち込みから回復傾向を強めており、シンガポールの銀行決算も軒並み好調な内容だった。
DBSのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は「今後数四半期の段階的な金利正常化が業績に好影響を与える」との見通しを示した。