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米S&Pとナスダック上昇、ハイテク株に買い

米国株式市場は、ハイテク株に買いが入りS&P総合500種とナスダック総合が上昇して終了した。写真は3月29日、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[31日 ロイター] - 米国株式市場は、ハイテク株に買いが入りS&P総合500種とナスダック総合が上昇して終了した。景気回復への期待に支援され、四半期ベースでは主要3指数がそろって4四半期連続で上昇した。
投資家はバイデン米大統領の大規模なインフラ支出計画の詳細に注目している。
S&P500は一時、4000ポイントに迫り取引時間中の最高値を更新した。
S&Pの主要セクターでは情報技術が上げを主導。一方、エネルギーの下落率が最もきつかった。
RDMフィナンシャル・グループのマイケル・シェルドン最高投資責任者(CIO)は「きょうは、過去数週間にシクリカル(景気循環)株へのシフトを背景に売られてきたグロース(成長)銘柄を買い戻す動きが見られた」と指摘。一部のシクリカル銘柄は最近のドル高を受けて上昇が一服する可能性があるとの見方を示した。
四半期ベースではダウ工業株30種は約8%高、S&Pは6%高、ナスダックは3%高となった。月間ではダウが約7%高、S&Pは4%高、ナスダックは0.4%高だった。
バイデン氏のインフラ支出計画には道路や橋の整備といった従来のプロジェクトのほか、電気自動車市場への投資も含まれる見通し。
計画の規模や財源を巡り、議会では与野党の対立が見込まれる。
アップルは1.9%上昇。正規サービスプロバイダーの状況改善を背景に「iPhone」の安定的な長期需要が見込まれるとして、UBSが投資判断を「バイ」に引き上げた。
ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは3.6%高。同社は米国内ドラッグストアの売上高が増加するとして2021年の利益見通しを引き上げた。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが31日に発表した3月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が51万7000人増加し、前月から伸びが大幅に拡大した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、レジャー・接客業中心に幅広い業種で採用の動きが加速した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.36対1の比率で上回った。ナスダックでは1.79対1で値上がり銘柄数が多かった。
*内容を追加しました。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32981.55 -85.41 -0.26 33116.04 33173.77 32980.57
前営業日終値 33066.96
ナスダック総合 13246.87 +201.48 +1.54 13122.57 13325.54 13118.38
前営業日終値 13045.39
S&P総合500種 3972.89 +14.34 +0.36 3967.25 3994.41 3966.98
前営業日終値 3958.55
ダウ輸送株20種 14631.39 -95.18 -0.65
ダウ公共株15種 880.34 +5.85 +0.67
フィラデルフィア半導体 3124.94 +80.39 +2.64
VIX指数 19.40 -0.21 -1.07
S&P一般消費財 1340.91 +10.98 +0.83
S&P素材 494.71 -2.46 -0.50
S&P工業 831.98 -2.74 -0.33
S&P主要消費財 699.46 -3.35 -0.48
S&P金融 565.72 -5.13 -0.90
S&P不動産 247.00 -1.21 -0.49
S&Pエネルギー 369.89 -3.46 -0.93
S&Pヘルスケア 1360.34 +1.89 +0.14
S&P通信サービス 239.28 +0.96 +0.40
S&P情報技術 2331.06 +34.38 +1.50
S&P公益事業 325.26 +2.09 +0.65
NYSE出来高 12.93億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29370 + 160 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29345 + 135 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)