ニュース速報

ビジネス

「ザラ」のインディテックス、20年度は70%減益 予想以上の悪化

2021年03月10日(水)18時31分

 「ザラ」などのブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスが10日発表した2020年度(20年2月─21年1月)決算は、純利益が前年比70%減の11億ユーロ(13億1000万ドル)と予想以上の減益となった。写真はザラのロゴ。チリのビニャ・デル・マールで2019年7月撮影(2021年 ロイター/Rodrigo Garrido)

[マドリード 10日 ロイター] - 「ザラ」などのブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスが10日発表した2020年度(20年2月─21年1月)決算は、純利益が前年比70%減の11億ユーロ(13億1000万ドル)と予想以上の減益となった。

新型コロナウイルスによる世界的なロックダウン(都市封鎖)と需要減退が直撃した。

売上高は28%減の204億ユーロだった。オンライン販売が77%増と記録的な伸びとなり、新型コロナの影響を一部緩和した。

第4・四半期(11─1月)は純利益が53%減の4億3500万ユーロ、売上高は63億ユーロだった。欧州の大半の地域で年末商戦の時期にロックダウンが再導入されたことが背景。

リフィニティブがまとめたアナリスト6人による第4・四半期の純利益予想は6億0200万ユーロ、またアナリスト24人の通期純利益予想は13億ユーロだった。

インディテックスやH&M、ネクストなどのアパレル大手の売り上げは好調なオンライン販売や中国経済の急回復を背景に昨年秋から徐々に盛り返している。だが欧米では今年に入ってもロックダウンが続き、多くの国でワクチン接種も遅れていることから新型コロナ危機前の水準には届いていない。

インディテックスによると、8日時点で世界の店舗のおよそ15%が閉店している。1月末時点ではおよそ30%が閉鎖され、52%が営業を制限されていた。4月12日までにほぼ全ての店舗が再開するとしている。

また今年度は配当性向を60%に戻し、5月と11月に特別配当を実施するとした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米イルミナの遺伝子解析機器を禁輸に 関税上乗

ビジネス

中国、消費促進目的の金融政策ツール考案を 人民銀ア

ワールド

中国が対米報復関税、鶏肉や小麦に10日から10─1

ビジネス

中国BYD、新株発行で55.9億ドル調達 UAE社
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Diaries』論争に欠けている「本当の問題」
  • 3
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 4
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 5
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 6
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 7
    バンス副大統領の『ヒルビリー・エレジー』が禁書に…
  • 8
    米ウクライナ首脳会談「決裂」...米国内の反応 「ト…
  • 9
    世界最低の韓国の出生率が、過去9年間で初めて「上昇…
  • 10
    生地越しにバストトップがあらわ、股間に銃...マドン…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 5
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 6
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 7
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 8
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 9
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 10
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中