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「ザラ」のインディテックス、20年度は70%減益 予想以上の悪化
「ザラ」などのブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスが10日発表した2020年度(20年2月─21年1月)決算は、純利益が前年比70%減の11億ユーロ(13億1000万ドル)と予想以上の減益となった。写真はザラのロゴ。チリのビニャ・デル・マールで2019年7月撮影(2021年 ロイター/Rodrigo Garrido)
[マドリード 10日 ロイター] - 「ザラ」などのブランドを展開するスペインのアパレル大手インディテックスが10日発表した2020年度(20年2月─21年1月)決算は、純利益が前年比70%減の11億ユーロ(13億1000万ドル)と予想以上の減益となった。
新型コロナウイルスによる世界的なロックダウン(都市封鎖)と需要減退が直撃した。
売上高は28%減の204億ユーロだった。オンライン販売が77%増と記録的な伸びとなり、新型コロナの影響を一部緩和した。
第4・四半期(11─1月)は純利益が53%減の4億3500万ユーロ、売上高は63億ユーロだった。欧州の大半の地域で年末商戦の時期にロックダウンが再導入されたことが背景。
リフィニティブがまとめたアナリスト6人による第4・四半期の純利益予想は6億0200万ユーロ、またアナリスト24人の通期純利益予想は13億ユーロだった。
インディテックスやH&M、ネクストなどのアパレル大手の売り上げは好調なオンライン販売や中国経済の急回復を背景に昨年秋から徐々に盛り返している。だが欧米では今年に入ってもロックダウンが続き、多くの国でワクチン接種も遅れていることから新型コロナ危機前の水準には届いていない。
インディテックスによると、8日時点で世界の店舗のおよそ15%が閉店している。1月末時点ではおよそ30%が閉鎖され、52%が営業を制限されていた。4月12日までにほぼ全ての店舗が再開するとしている。
また今年度は配当性向を60%に戻し、5月と11月に特別配当を実施するとした。