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欧州、銀行支援巡り国家補助規制緩和すべき=ギリシャ中銀総裁
11月27日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の打撃を受けている金融機関を支援するために、欧州は国家補助規制を緩和し、銀行預金を保護すべきとの見方を示した。写真は10月2日、ブリュッセルで(2020年 ロイター/Yves Herman)
[アテネ 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は27日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の打撃を受けている金融機関を支援するために、欧州は国家補助規制を緩和し、銀行預金を保護すべきとの見方を示した。
独紙ハンデルスブラットへの寄稿で「特例として、国家補助に対するより柔軟な姿勢導入を支持する」と指摘。銀行による不良債権処理を支援するために、公的資金を使って不良債権の受け皿機関「バッドバンク」を設立すべきとした。
また、主に預金が主事業で救済措置を受けるほど劣後債を発行することができない中小銀行を保護する策の一環として、資本損失の負担先からあらゆる預金を除外すべきと主張した。
さらに「破綻処理に必要な流動性は現在の供給量をはるかに上回る可能性がある」と警告。「ECBによる特別融資枠の設定について適切な予防措置を条件に検討されるべき」とした。
ストゥルナラス氏は信頼回復に向け、域内共通の預金保険制度の創設も提案した。