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スペインのBBVAとサバデル、合併交渉打ち切り 条件合わず
スペインの銀行、BBVAとサバデルは27日、条件で折り合えず合併交渉を打ち切った。写真はサバデルのロゴ、マドリードで2016年4月撮影(2020年 ロイター/Susana Vera)
[マドリード 27日 ロイター] - スペインの銀行、BBVAとサバデルは27日、条件で折り合えず合併交渉を打ち切った。
サバデルは声明で「合併の条件で合意できなかったため、役員会は交渉を停止することを決定した」と表明した。交渉決裂でサバデルには一段と圧力がかかると予想される。
両行は今月16日、資産規模で国内2位の銀行を目指し合併交渉していると明らかにした。しかし、その2日後、BBVAのゲンチ最高経営責任者(CEO)は合意を急いでおらず、すべてを慎重に分析する方針で、他の選択肢もあると述べていた。
サバデルは国内市場に焦点を当てた新たな事業計画を2021年第1・四半期に発表する見込み。11月中旬にBBVAとの合併協議に入るまでは効率化計画を検討していたが、現時点では15年に買収した英TSB銀行を中心とする海外資産の「戦略的代替手段」を模索していくという。
関係者2人によると、サバデルはTSB銀行の売却先選定をゴールドマン・サックスに要請。ただ、投資会社アラントラは「サバデルはTSB銀行の売却を余儀なくされていると受け止められる可能性があるため、売却は複雑化するだろう」と述べた。
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