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米原油先物は下落、コロナ感染拡大や米大統領選巡り警戒ムード
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米原油先物価格は6日、1%近く下落している。欧州で新たにロックダウン(都市封鎖)が再導入され、今後の原油需要が不透明となっているほか、米大統領選の結果判明が遅れていることから警戒ムードが広がっている。写真は、ロシアのイルクーツク州にあるヤラクタ油田。2019年3月19日に撮影。(2020年 ロイター/Vasily Fedosenko)
[東京 6日 ロイター] - 米原油先物価格は6日、1%近く下落している。欧州で新たにロックダウン(都市封鎖)が再導入され、今後の原油需要が不透明となっているほか、米大統領選の結果判明が遅れていることから警戒ムードが広がっている。
0040GMT(日本時間午前9時40分)時点で、米WTI先物
北海ブレント先物は取引が開始されていない。前日は0.7%下落している。週間ベースでは、両先物は4週間ぶりの上げとなる見通し。
イタリアでは5日、新型コロナウイルスの1日当たり感染者が過去最多を記録。米国でも先週1日当たり感染者が10万人を突破した。
米国では、大統領選の集計作業が続いている。上院は共和党、下院は民主党が過半数を確保すると見込まれており、大規模景気刺激策がまとまるとの期待が低下し、原油市場を圧迫している。
一方、米原油在庫が先週減少したことは相場を支援している。ただ、在庫減少は、ハリケーンの影響でメキシコ湾岸の製油所が閉鎖したことが主な要因。
米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計によると、10月30日までの週の原油在庫は800万バレル減少した。アナリスト予想は約90万バレルの増加だった。