ニュース速報

ビジネス

ドル横ばい、米景気対策の行方に注目=NY市場

2020年10月09日(金)06時02分

ニューヨーク外為市場では、米国の追加新型コロナウイルス経済対策の行方に注目が集まる中、ドルが主要通貨に対しほぼ横ばいで推移した。ソウルで2013年1月撮影(2020年 ロイター/Lee Jae Won)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国の追加新型コロナウイルス経済対策の行方に注目が集まる中、ドルが主要通貨に対しほぼ横ばいで推移した。

米追加経済対策を巡っては、トランプ大統領が6日、「大統領選が終わるまでコロナ対策を巡る協議を停止するよう指示した」と突然表明した後に、個別の対策の承認を呼び掛けるなど状況が二転三転し、リスク心理の振れに従い、ドル相場も揺れてきた。

この日は、トランプ大統領は航空業界向け支援や個人への小切手支給などを巡り協議していると表明。一方、民主党のペロシ下院議長は「包括的なコロナ経済対策法案なしに、個別の航空業界向け追加支援法案はない」と述べた。

バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米追加経済対策を巡る先行き不透明性が高いため、相場は方向感を欠いている。トランプ大統領の一連のツイートにも影響されている」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は93.60と、ほぼ横ばい。今週は93.33─93.90の狭いレンジ内にとどまっている。

ドルは対円で105.99円、対ユーロで1.1757ドルと、ともにほぼ横ばい。

市場では、来月の米大統領選で野党・民主党候補のバイデン前副大統領が当選するだけでなく、民主党が上院で過半数を獲得する公算が大きいとの観測が高まっている。

BDスイスの投資調査部門責任者、マーシャル・ギットラー氏は「市場ではバイデン氏当選が景気刺激策の行方に及ぼす影響が注目されている」と指摘。民主党が政権を奪還すれば、規模が大きい景気対策が策定される可能性が高まる。

NZドルは、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)当局者がマイナス金利政策導入の可能性を改めて示唆したことを受け下落。その後は回復し、0.05%高の0.6582米ドル。

英ポンドは0.12%高の1.2934ドル。

ドル/円 NY終値 106.01/106.05

始値 106.01

高値 106.04

安値 105.95

ユーロ/ドル NY終値 1.1758/1.1761

始値 1.1760

高値 1.1768

安値 1.1734

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独仏首脳が会談、トランプ関税にらみ結束アピール

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、年央までにECB目標達成と確信

ビジネス

ECB総裁ら、緩やかな利下げに前向き 「トランプ関

ビジネス

中国、保険会社に株式投資拡大を指示へ 株価支援策
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 4
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 5
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    【クイズ】長すぎる英単語「Antidisestablishmentari…
  • 8
    トランプ就任で「USスチール買収」はどう動くか...「…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 8
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 9
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中