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米ボーイング、来週に商用機の生産再開 CEO「政府支援必要に」

4月16日、米航空機大手ボーイングは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて先月から停止していたワシントン州での商用機の生産を来週から順次再開すると発表した。3月23日、同州エバレットの工場で撮影(2020年 ロイター/David Ryder)
[16日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング
また、同社のカルホーン最高経営責任者(CEO)は従業員あての書簡で、航空宇宙業界は政府による資金支援が必要になると明らかにした。
シアトルのピュージェット湾一帯では、来週から747、767、777、787型機の生産がそれぞれ再開され、従業員約2万7000人が職場に戻る。
747、767、777型機の生産は4月20日か21日に、787型機の生産は4月23日か24日に再開される見込み。
5カ月で2度の墜落事故を起こした737MAX型機は1月から生産を停止していたが、生産再開に向け、関連する従業員は4月20日から職場に戻るという。
ロイターが確認した書簡によると、カルホーンCEOは従業員に対し、「われわれの業界は政府の支援が必要になる。それは金融市場へのアクセス確保に不可欠であり、補助金よりも融資の形式をとる可能性が高い」と説明。「われわれは顧客が再び航空機を購入するまで、当社の事業からサプライチェーンに至る流動性を維持するための最善策に取り組み続ける」とした。
ボーイング広報担当者は同社が政府支援を求めるかどうかについてコメントを差し控えた。
ボーイングは先月、新型コロナの影響で経営が悪化している国内の航空機製造業界向けに600億ドルの支援が必要だとの考えを表明。
カルホーンCEOはその後、米財務省が同社支援の条件として株式を取得することを望まないと述べていた。