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対米証券投資、7月は国債買い越し 中国勢減少

2018年09月19日(水)07時52分

 9月18日、米財務省が明らかにした7月の対米証券投資統計によると、中国勢の米国債保有額が1月以来の水準に減少し、日本勢の保有は増加した。写真は中国と米国の国旗、北京で4月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米財務省が明らかにした7月の対米証券投資統計によると、海外投資家による米財務省証券投資は189億4000万ドルの買い越しとなった。前月は485億7000万ドルの売り越しだった。

米国の対中国、対カナダでの貿易問題を背景に、安全な投資先として民間投資家からの需要が大きかった。

米10年債利回りは7月に3.016%を付けた。

国別では、7月の中国勢の米国債保有額は1月以来の水準に減少、日本勢の保有は増加した。

中国勢の米国債保有規模は1兆1710億ドルと、前月の1兆1790億ドルから減少。ただ、海外勢の保有額で依然トップだった。

この結果について、BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金利ストラテジストは、7月中に人民元が対ドルで2.6%下落したことを要因に挙げた。

一方、日本の保有額は1兆0360億ドルで、前月の1兆0300億ドルから増えた。

ロシアの保有額は前月からほぼ変わらず、149億0700万ドルだった。ただ、米政府がロシアの個人や企業に対する大規模な制裁を発動する前の3月からは80%以上減少している。

海外投資家の米国株投資は140億1000万ドルの売り越し。売り越しは3カ月連続となった。

一方、米社債投資は39億5000万ドルの買い越しで、6カ月連続の買い越し。エージェンシー債は月間としては2年ぶり高水準となる317億7000万ドルの買い越しだった。

*内容を追加しました。

ロイター
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