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ドル111円半ば、1週間ぶり高値

9月5日、午後3時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらずの111円半ば。海外市場でドルが買われた流れを引き継ぎ、一時111.71円と8月30日以来、約1週間ぶり高値を更新した。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらずの111円半ば。海外市場でドルが買われた流れを引き継ぎ、一時111.71円と8月30日以来、約1週間ぶり高値を更新した。
東京市場の午前の取引でドルは一段高となった。実需の売買が集中する5・10日で、仲値公示と前後して買いの勢いが強まったという。そうした売買が一巡した午後には111円半ばへ反落した。
主要通貨の中で動きが目立ったのはオーストラリアドル。第2・四半期の実質国内総生産(GDP)が前年比3.4%増と予想の2.8%増を大きく上回り、6年ぶり高水準となったことが手掛かり。
発表を受けて豪ドルは対米ドル
しかし買いが一巡すると、豪ドルは0.71米ドル後半、80円前半へじりじりと反落した。「低い賃金の伸び、伸び悩む物価、住宅価格の下落という3つの懸念が、まだしばらく金融政策正常化の妨げとなる」(外銀)という。
きょうの海外市場で注目を集めているのが、米国と北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を再開するカナダドル。同国のトルドー首相は「条件の悪いNAFTAであれば、離脱するほうが良い」としており、市場では「中国やトルコなど、トランプ米大統領とあつれきが生じる国の通貨は下落しやすい」(トレーダー)と下落予想が浮上している。
カナダ国内ではカナダ銀行(中銀)が政策金利を発表する。今回は据え置き予想が大勢だが、前月発表の7月消費者物価指数(CPI)が6年10カ月ぶりの大幅な伸びとなったほか、第2・四半期の国内総生産(GDP)も前期比年率2.9%増と1年ぶりの高成長となっただけに、市場では、声明を通じて10月利上げの可能性を見極めたいとする声が出ている。
ドル/円
午後3時現在 111.48/50 1.1590/94 129.24/28
午前9時現在 111.46/48 1.1585/89 129.14/18
NY午後5時 111.44/47 1.1581/83 129.07/11
(為替マーケットチーム)